今日は事務所でバイト。行きも帰りも寝過ごしても許される職場で良かった。
一段落ついた今、日本の未来を憂う。安倍さんは亡くなり、ガーシーが当選し、優秀な人材が流れ出ている。
私は昔から自嘲気味の荒唐無稽な発言が嫌いだった。それは父のそうした話が影響したと思う。
父はワーホリで、しかも一切自分から自分の仕事っぷりを熱弁するようなそういったこともなく、家ではただ黙って人の話を聞いているような人だった。家庭における存在としてはクソほど最悪だが、仕事に対する姿勢だけは今まで会った人間の中でもトップクラスだと思う。
そんな父が仕事の話以外でほぼ唯一と言ってもいい話をするトピックが車で、多分今でも好きなんだろうと思う。やつがその話をするのは決まって酔った時か、誰もいない間に動画を見ているといった感じでこれいいなぁと言いながら楽しそうにしている。しかし翌朝になりこちらからその話を振ると決まって恥ずかしそうにいや、冗談だからと言う。
なぜ隠すのか?なぜ買わないのか?正直言って彼の年収なら全然買える。誰が悪いわけでもなく、責める点もなく私は複雑な気持だった。
成人に近づくにつれ大人と接する機会が多くなるにつれ、諦観のこもったIfを語るのは父だけではないことがわかった。私の野心とビックマウスに父の実行力があればどれだけ人間力が高かっただろうといつでも思う。
真に有能な人にとって政治家になろうなどとは思わず沈みゆく日本に見切りをつけて海外に行くか、一流の企業でメキメキと頭角を表すのが常識、王道だろう。確実にそちらの方が年収も良く、金銭面だけではない面においても人生豊かだと思う。
そのルートに乗らないちょっと変わった有能、失礼な言い方をすると珍人が「俺がやればイケんじゃね?」と思ってくれれば、ちっとは日本良くなるんじゃない?とは思う。
近くで働いてみると政治家というワードの中に天と地ほど違う人間を内包していることに気づく。少なくともニュースで見る政治家への印象とは全く違う。皆何かしら国のためを思って日々動いている。良いか悪いかは別として。
資本家が労働者に対し優位であり資本で持って事を成すのが現在の形だが、個人的には夢のある人を夢のない多数の人々が支える、資本の有無というスケールに代わりビジョンへの共感度合が基本軸になると予想している。
残念ながら私は有能でもないし、日本に見切りをつける合理性もないパトリオティズムな「寄っている」方だと思う。
夢を持ち、自分の目標をバカにしない政治家を支える大多数の一人に私はなりたい。そう思いながら今日も決して褒められる感じではない質と量の仕事をした。